とあるシリーズ。

　正直、観る気はなかった。
　ただ、ニコニコ動画で妙に取り上げられてるから観てみる気になっただけ。
　原作の、とある魔術の禁書目録は一巻だけ読んで俺には合わないと放り投げた記憶がある。
　
　
　
　結論から言えば、うん、原作に忠実に微妙。
　
　ただ、それは構成シナリオ含めての話。
　作画は、正直かなり驚いた。何コレ、何人使って描いてんの！？って衝撃受けるくらい。
　たまーに作画崩壊あるけど、まあこの程度なら許容範囲かな？？
　作画に関して言えば、現時点最高峰でしょう。ただ、作画ってだけで、全体的な描写技術なら他にも素晴らしいものはたくさんあるのだけれど。
　
　んで、構成シナリオですよねー……。
　原作を全部読んだわけじゃないから一概には言えないのだけれど……。
　ぶっちゃけ、魔術の方に関してはメインキャラであるはずのインデックスは完全にサブキャラに喰われてるし、物語上どこまで必要なんですかポジションだし。少なくともアニメ上では出番少なすぎだよね……。
　もう一人のメインである上条さんですが、こいつもまたゆらゆらとブレる発言してるしなあ……。
　右手の能力自体は陳腐なもんだし、その能力の応用範囲も曖昧だしね……。一つ許せないのはさ、その能力が名前通りのものだとして、なんで慣性っていう世の不変の原理を無視できるのかね…………。当たった瞬間に発動したって解釈したって、どうしたって力は受けるんですよ人間は……。なにか、彼の体は鉄か何かでできているのですか？？
　
　科学の方ですが、これは構成シナリオ的にはまあ普通。
　ぶっちゃけ中盤の方が盛り上がってたんじゃないかって説はあるんだけど、それでも全体的にうまくまとまってたような。
　メインの御坂さんは魔術の方でもインデックスを喰ってしまって、こいつメインでよくね？？
　みたいな流れそのままに来てるだけに迷いのない構成でしたねー。これはこれで潔くて好感。
　原作を読んだら伏せられた伏線も拾ってるんだろうけれど、アニメでやるならこれが限界かな……って思って観るならなかなか良作だと思いました。
　
　
　両作通じて思ったのは、全体的に声優さんは無名どころが多い割には上手。
　そんな中でしっかり『あ、うまいな』って思った人はやっぱりベテラン。
　存在感をしっかり出せるあたりさすがって思いました。
　
　んで、割と構成シナリオに関してはボロックソに言いましたが、最大瞬間風速は最高レベルだったとは思います。
　ハラハラする所もしっかりしてたし、ラブコメっぽい所はしっかり笑えたし。笑ってしまうあたり俺が歳とったんだろうけど。
　好き嫌い分れるだろうから、あんまり一概には断じれないけれど…………。
　
　
　俺的には、少し辛めの70点評価とさせていただきましょう。
　あ、でもコレ、ライトノベル原作のアニメとしては最高レベルっすよ？？